011105suzukiy 鈴木陽一 

同時多発テロを受けて

の米外交の変化

 ブッシュ米大統領は米同時テロを受けて、外交政策を大きく転換させた。というより、せざるを得なかったといってもよいかもしれない。その具体的な変化について少し調べてみた。

 

 

http://www.sankei.co.jp/databox/ntc/infographics/infographics_10.html

対パキスタン外交について

核不拡散を念頭におくアメリカは、一九九八年の核実験を理由にパキスタンに対しインド同様制裁を加えてきた。しかしこの事件を受け、制裁は撤回された(インドも同様)。これにより、核開発を事実上不問とした。アフガニスタンに対する報復攻撃の際には、パキスタンの基地や領空の使用は必要不可欠であり、そのための措置であると思われる。

 

対ロシア外交について

ロシア・チェチェン共和国の紛争では、アメリカはこれまでロシア軍の人権侵害を非難してきた。しかし一転して、チェチェンのイスラム原理主義過激派取り締まり容認の姿勢をみせた。これもロシアが米救援機の領空通過と米軍によるタジキスタンの基地使用を黙認したのに伴う措置だ。